WINGのゲームが異色の存在であることには反論の余地が無いだろう。しかし、それを制 作している人達はどうなのだろうか。ここでは、ゲームの制作に関わった人たちのプロ フィールを、想像も交えて紹介してみよう。
ソフトスタジオWING代表取締役。基本的にシナリオ原作者だが、白と黒の伝説・百 鬼編、及び輪廻転生編ではプログラマーも兼ねていた。MSX Magazineには「マシン語を1 ヶ月、BASICを3ヶ月でマスターした」と書かれているが、たぶん逆だろう。DESTRUCTION 下巻では作曲もしている(エンディング曲)。戦闘機が大好きで、零戦パイロット坂井 三郎がお気に入り。Login誌のインタビューでは、「B-29を撃ち落とすのが今年の目標」 などと訳の分からないことも言っている。とてもおおらかで、細かいことにはこだわら ない。WINGのゲームに誤字脱字が多いのはその証拠か(笑)。超能力者で、スプーン曲 げ程度は当然出来る。
2007年6月7日、永眠されました。享年69歳でした。
治輝氏のご子息。プログラムと音楽を担当。プログラムについては、グラフィックドラ イバ・音楽ドライバ・専用OSなどの開発を担当。音楽ドライバはW.S.E.S.という優れ たシステムを作り上げている。作曲はメロディアスなものが中心で、他の人が作った曲 のアレンジも担当している。
音楽担当、及びシナリオ制作のアドバイザー。効果音楽や不気味な効果音的な曲を作っ ていたのはこの人だ。強力な超能力者で、超能力で音楽を作っていたという話もあるら しい。音楽創作中、あまりに精神集中しすぎたため、掴んでいたベンドレバーをぐにゃ りと曲げてしまった経験があるとか。元々はWINGの近くにあったメガネ屋さんに勤めて いた。
怨霊戦記の原画担当。元少女漫画家。講談社「ラブリーフレンド」誌上で、 「よしちかもとみ」という名前で短編を4、5本書いていた。後に同人誌「コ ミックライフ」の会長を務める。宗野晴彦氏とはWINGと関わる以前から結婚 している。
音楽担当。昌治氏と同じく、メロディアスなタイプの曲を作る。MIRRORSではシナリオも 担当している。エイト写植の社員で、WINGの名刺はここで刷られていたらしい。ご存じ の通り怨霊戦記の主人公で、現実の氏自身もまた強力な超能力者である。
FM7などへの移植を担当。その他は不明。たまにAKIRAというペンネームを使い、テクノ ポリス誌にプログラムを投稿していたらしい。
白と黒の伝説・魔界復活のサブプログラマ。
ネコ。♂。ゲーム破壊担当。通称はにゃん太だが、正式名称は「日の丸ねこ」という。 ゲーム中ではとても凶暴という触れ込みだったが、実はけんかが弱くてヒヨワらしい。 現在あの世で修行中。超能力あるかも?
小説家。『日曜日に宇宙人が…?』の原作者。日の丸ねこの名付け親。実は自らのファ ンであった武田家の長女と結婚し、治輝氏の義理の息子となっている。つまりは昌治氏 の義理の兄である。
デバッグを手伝われたパソコンショップ・アルファテック方々。一連の村上刑事のモデ ルとなられた双葉図書・福岡営業部の所長さん。RAMの常連で白と黒の伝説のパッケージ の絵を書かれた渡辺さん。等々。